群馬県分析研究会について
会長挨拶
科学技術・イノベーションを推進する年次戦略として「統合イノベーション戦略2022」が閣議決定されました。いろいろ書いてあるのですが、自分が注目したところは「付加価値を創出し経済的豊かさや力強さをもたらすのは『人』」、「科学技術分野の人材育成はまさに未来への投資」と、改めて人が重要だ!と言及してあったところです。具体的には、リカレント教育の充実、人材開発支援の充実や環境整備を進めるとありました。
リカレント教育、人材開発支援、実は本研究会が目指す方向でもあります。研究講習会、研究交流会はまさにそれに当たります。ここ2年はコロナ禍で集まることはできませんでしたが、今年度こそは学びの機会を提供できればと思っています。できれば、もっともっと良いものを提供したいと思っています。また、念願であった群馬県分析研究会のオリジナルHPが開設されました。このHPが、知りたいことを知れる場、お役立ち情報などを入手できる場、会員間で問題解決ができる・コミュニケーションができる場にしたいなと思っています。こんなことをやってほしい、こんなことができるといいなどのアイデアがあれば、ぜひお声がけください。
群馬県分析研究会会長 林 史夫
群馬県分析研究会のご案内
最新技術を駆使した機器分析は、化学、機械、エレクトロニクス、医薬、食品、エネルギーなどの産業分野、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーなどの先端科学、更には、環境汚染や地球温暖化といった人類が直面する問題など、あらゆる分野で重要な役割を果たす基盤技術となっています。
群馬県分析研究会は1975年に群馬県内の機器分析に携わる産業界、教育・研究機関、公設試験研究機関らの有志によって設立され、今日まで半世紀近くにわたり機器分析に関連する学術と応用技術の向上を図る活動を行ってまいりました。
一般的に分析関連の団体では、各分析手法の分野ごとに団体が設立されていることが多いとか思われますが、本研究会は群馬県をはじめ近隣各県から、分野や業種の異なる様々なバックグラウンドを持った機器分析実務者、研究者等が参加する会となっており、地域密着型で活動している珍しい体系をもつ分析研究会です。
また、近年の分析機器の高度化は目を見張るものがあり、5年前10年前にはできなかった測定や観察が可能になり、さらに、機械学習などのデータサイエンスが解析に活用されるようになりました。このような測定・解析を担う機器分析の発展が科学界・産業界に大きな変革を与えています。この変革をキャッチアップするためには、機器分析に携わる人材は、自身の専門技術の向上に加え、変化に対応できる価値観を構築することがますます重要になっています。
本研究会では、機器分析に関する技術の向上に加え、様々なバックグラウンドを持つ機器分析関係者との交流や多様な議論から自組織の活動だけでは得ることのできない貴重な経験を得ることができます。ますます機器分析技術が高度化し、不確実性の高い時代・多様性が求められる社会になってきたいま、当研究会を機器分析に携わる関係者の技術向上、交流の"場"として、ご活用いただけましたら幸いです。
活動内容
群馬県分析研究会では、年間を通じて下記の活動を行っています。
・分析技術講演会(6月頃開催)
最先端の分析機器の情報や、その時に話題となっている規制等のテーマについて専門家をおよびして、講演頂いています。
・分析研究発表会(同時開催:特別講演)(12月頃開催)
各会員が分析を通して解決してきた問題・課題を口頭、又はポスターで発表する研究発表会を開催しています。
また、機器メーカー等から専門家をおよびして講演いただく特別講演を同時開催しています。詳細
・分析技術講習会(1~2月頃開催)
群馬産業技術センター、群馬大学機器分析センターで保有する装置を用いて講義・実演・見学などを行っています。詳細
・分析技術交流会(2~3月頃開催)
各会員で分析装置・手法について紹介・議論をおこなったり、同一試料を各会員所有装置で分析(クロスチェック)し、
その結果の議論を行うなどの会員間の交流を行っています。詳細
・会報
年一回、活動内容の報告や会員の寄稿記事を掲載した会報を配布しています。詳細
・その他
不定期ですが、各分野の専門家を招いての特別講演や群馬県内外の企業や公設試験研究所等の見学会を行っています。詳細
会則
1.本会は群馬県分析研究会と称する。
2.本会は分析化学に関する研究、情報の交換を行い知識の普及をはかり会員の分析技術の向上に寄与することを目的とする。
3.本会は次の事業を行う。
(1)研究会の開催
(2)講演会、講習会の開催
(3)刊行物の発行
(4)その他本会の目的達成のために必要な事業
4.本会は次の会員をもって構成する。
(1)正会員
(2)特別会員
5.役員は次のとおりとする。
(1)会長1名
(2)副会長2名
(3)理事若干名
(4)監事2名
6.役員は次により選出する。
(1)会長および副会長 理事の互選による。
(2)理事および監事 会員中より総会で選出する。
7.役員の任期は2年とする。ただし再選をさまたげない。
8.総会は年1回とし事業年度終了後3か月以内に行う。
9.総会は会員の2分の1以上の出席を要し、議決は出席者の過半数の同意を必要とする。
10.本会の会費は1か年次のとおりとする。
(1)正会員 10,000円
(2)特別会員 1,000円
11.本会の事業年度は毎年4月1日に始まり、翌年3月31日までとする。
12.事務局
群馬県立群馬産業技術センター内におく。
(附 則)
この会則は平成20年6月5日より改正施行する。